インフレに耐えられない診療報酬改定の「絶望」
慢性化する病院の赤字は何で補填する
2025年2月1日号
「24年度はほぼすべて(の病院)が赤字になる。24年度診療報酬改定は実質マイナス改定と解釈している」
1月23日。日本私立医科大学協会が開いた記者会見で明石勝也副会長(聖マリアンナ医科大学理事長)は危機感を顕にした。協会に加盟する大学附属病院を対象に実施した24年度改定の影響に関する調査結果によると、24年6月から11月の半年間の医業収入は前年同期比約3億3000万円増の119億9000万円となった。一方、医業費用については物価高で3億9000万円増の117億9000万円と嵩み、その結果、医業収支は6000万円減の2億円に減った。医業費用の増加要因は、医薬品費が5300万円増の30億5000万円、診療材料費が8100万円増の17億4000万円とそれぞれ膨らんだ。
近年、病院理事長や院長が病院経営で悲鳴を上げている。物価高に伴う光熱費の上昇、医師の働き方改革に対応するためのシ...
「24年度はほぼすべて(の病院)が赤字になる。24年度診療報酬改定は実質マイナス改定と解釈している」
1月23日。日本私立医科大学協会が開いた記者会見で明石勝也副会長(聖マリアンナ医科大学理事長)は危機感を顕にした。協会に加盟する大学附属病院を対象に実施した24年度改定の影響に関する調査結果によると、24年6月から11月の半年間の医業収入は前年同期比約3億3000万円増の119億9000万円となった。一方、医業費用については物価高で3億9000万円増の117億9000万円と嵩み、その結果、医業収支は6000万円減の2億円に減った。医業費用の増加要因は、医薬品費が5300万円増の30億5000万円、診療材料費が8100万円増の17億4000万円とそれぞれ膨らんだ。
近年、病院理事長や院長が病院経営で悲鳴を上げている。物価高に伴う光熱費の上昇、医師の働き方改革に対応するためのシフ
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